2012 旅行⑬
最大の山場がやってきました。
どうみても岩というか、道ではないところが進路方向と
なっていました。
その日は日曜ということもあり、かなり入山している人がおり、
投入堂に向かう人もいれば、もう見終わり帰ってくる人もいて、
道なき道を行く人と戻る人で交互に通行する状態になっていました。
いわばちょっとした渋滞です。
そんな渋滞のなか、本当にここをみなさん通ったのか?と疑問に
思うほどの道でした。道というかホント岩でした。岩をよじ登る
感じで、全身の普段使わない場所の筋肉をフル活用して前に進み
ました。ほんと全身の筋肉がプルプルしているのがわかりました。
いかに普段運動してないのかかがわかりました。いやはや運動
しないとなあ。
この岩みたいなところを進んでいる陣形ですが、我々4人のうち、
わたしが一番シンガリを務め、前に3人いたのですが、前から2番目
を進んでいた友人がペットボトルを落とし、そのペットボトルが3人目の
友人の頭を直撃し、勢いが落ちたところで私がナイスキャッチするという
プチハプニング&奇跡が発生。ペットボトルを落とした友人はそのペット
ボトルはもう手元に戻ってっこないだろうと覚悟をしたほどで、ほんと物
なんか落としたらあとはひたすら下に落ちていくだけのような、急な場所
でした。
そんな危険な岩場をクリアしたと思ったら、いよいよなにか建物らしきもの
が見えてきました。しかし、この建物、見えるのは建物の基礎部分で、
建物の主要部分はさらに高い場所にありました。ほんと断崖絶壁に建っている
建物で、基礎がめちゃくちゃ長いものとなっていました。その基礎の横っちょ
に一本の鎖が垂れているだけで、その鎖をよじ登るとその建物の主要部分に
行けるというなんともすごい投げっぱなしなルートがありました。
その名も「クサリ坂」だそうです。いやはや・・・ほんとリポDのCM
じゃないんだから・・・こちとら観光に来てるだけですよ・・・
ここまできたら行くしかない。覚悟を決めて鎖にしがみつき、確実に
次の日は筋肉痛であろうことは頭に浮かびながらもそんなことを気に
かけている余裕はなく、必死で歩を進めました。
ほんとロッククライミングみたいな絵になってました。とにかく前のみ
を見て進みましたが、あの時後ろを振り返ったら、高所恐怖症の私はもう
前に進むことができなかったであろうほどのところを進みました。
なんとかかんとかこのクサリ坂もクリアし、建物の主要部分を拝むことが
できました。この建物も重要文化財なんだそうです。ただし、先にも申し上げた
とおり写真を撮っている余裕はなく、ここはまだ投入堂ではなく、中間地点
なだけで、まだ一息つくわけにはいかない状態でした。一息ついたら次に
進めそうになさそうだったので。
またまた長くなったので、続きはまた後日